水無月は「氷室」の季節です!
早くも1年の折り返しの月、暦でいくと「水無月」の季節です。
お菓子の世界でも「水無月」を販売する時期です。
水無月とは?と思われる方もいらっしゃると思います。水無月は6月30日に1年の折り返しにあたるこの日に、半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。この「夏越祓」に用いられるのが、「水無月」です。水無月は白の外郎生地にのせた小豆は悪魔払いを意味し、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。このことにあやかって食すようになったといわれています。
しかし、全国的には「水無月」なのですが、金沢の文化だと「氷室」の月なんです!
「氷室」とは、製氷する技術が無かった時代に、冬場にできた天然の氷を茅葺きなどの小屋を建ててその中に保冷したことが始まりとされています。氷室の中は地表の気化熱によって、内気が外気より冷涼であるため、涼しい山中などではこの方法で夏まで氷を保存することができたそうです。このように天然の物を保管するしかない時代は夏場の氷が貴重品で、朝廷や将軍家などの権力者のものでありました。
古文書『日本書紀』に記されたところによると仁徳天皇六十二年に額田大中彦皇子(ぬかたのおおなかつひこのみこ)が現在の奈良県天理市福住町へ狩りに出掛けたときに、光るものを発見したとの記述が最初の登場とされています。『日本書紀』の孝徳紀に氷連という姓が登場し、鴨縣主家(主に賀茂神社の神官を輩出した、亦元豪族か。賀茂神社祭神は鴨家の氏神)の家系図には氷連、氷室を管理した職が存在していたそうです。
その後、江戸時代には、毎年6月1日にあわせて、加賀藩から将軍家へ氷室の氷を献上する慣わしが今に伝わっています。また、その慣わしは庶民の間に広り今の「氷室饅頭」を食す習慣になったそうです!

- 日時: 2008年06月10日 13:01






ばんとーさん